2012年10月1日月曜日

早川義夫とJOJO広重の世界 @梅田 ムジカジャポニカ 9月14日



至近距離では、初めて、早川さんがピアノを弾いているところをマジマジと見る。

あまり指が忙しくしてない感じなのに、たくさん音が出るので不思議な感じがする。また黒鍵を弾く時に、ぐーでリズムを取りながら軽く ポンっ! て叩く感じなのが面白いなぁ と思った。演奏はかなりリズミカルで、興が乗ってくると、いつもどおりお尻がぽんぽんと弾む感じで、楽しい。

以前は HONZI さんという女性ヴァイオリニストが伴奏を務めていたが、彼女が早逝して、現在は熊坂るつこさんのアコーディオンと共演している。それにしても早川さんはこういう仲間に恵まれている。音の相性が良い人を見つける才能ありありで、さすがはエッチを肯定的にとらえている早川さんならではと納得。




これからも「女の子」に恋をしよう。少年のような恥じらいと、老人のようないやらしさで。それしか、いきがいはないではないか (帯より)

音はその人自身であるゆえ、こういう音を出してくれって頼むすじあいのもではない。人を選んだ時点で音は決まってしまう

音が出る一歩手前の沈黙。音を出す一歩手前の息づかい。それが美しいかどうかですべてが決まる。音楽は音でもない、言葉でもない。沈黙なのだ


以上 “ラブ・ゼネレーション 94”より


熊坂さんの演奏やバッキングヴォーカルが、ここぞというジャストなタイミングで早川さんの唄に入って来て、見事に寄り添うので、これは一人で演奏してるのと変わらないクオリティだなぁ と感心させられた。本当に良く練習しているというか、息がぴったりなんだ。

アンコールでは、「サルビアの花」「からっぽの世界」を演奏。
JOJO広重さんのノイズの凄味は、この「からっぽの世界」のような内省的な曲では、物凄い威力を発揮する。もともとドアーズの「ジ エンド」みたいな曲で、レコードでもSEがふんだんに使われていたから、今、ライヴ演奏されるとしたらこうだろう という、納得の仕上がりになった。このメンバーでもう一回、録音してほしいくらいだ。


早川義夫さんのHP 

穂高亜希子さんのブログ:とうみんにっき 2012-09-23 大阪、徳島のこと







言葉そのものの圧倒的な重量感。それがメロディを伴って流れ出す時、真に奇跡的な瞬間が訪れる。早川義夫のライヴに立ち会うことは、自分自身を発見する短い旅なのだ。




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