2012年11月2日金曜日

Grow Old With Me~僕と一緒に歳(とし)をかさねよう


ジョン・レノンからオノ・ヨーコへの最後のメッセージ。その思いは、ジョンが凶弾に倒れ、果たすことは出来なかったけれど、残された作品はいつまでも色褪せることなく、永遠に続く旅路の果てのラヴ ソングとなった。
あれから、30年。生きていれば70歳のジョン・レノンを偲んで、2010年、年末には追悼番組がたくさん放送され、もうそんなに時が経ってしまったか… と、熱心なファンではなかった自分でさえも、そう思う。

オノ・ヨーコがインタビューに答えているのを、覚えている。記憶はあいまいだが以下のような内容だったかと思う。
“この曲の重要さは、誰もが認めるものでしょう。ところが、その大事なデモテープが、どこを探しても見つからなくて、結局、プライヴェート録音のカセットテープしか残っていなかったの。でも、この作品はどうしても出したかったから、こんな形でも発表することにしたの” 

僕と一緒に歳(とし)をかさねよう
最良の時はこれからなんだ
僕たちの時代が来れば
ふたりはひとつになるだろう
ふたりの愛に祝福あれ
ふたりの愛に祝福あれ

正式の録音はない。凶弾に倒れた1980年12月8日の1カ月前、ニューヨークの自宅アパート“ダコタハウス”の寝室で、妻であるオノ・ヨーコと録音した一本のテープが残るだけだ。1984年にアルバム『ミルク・アンド・ハニー』に収録された。

“私に向かって、こう歌って、いなくなった。ジョンの最後の歌… 「イマジン」のように、重い歌です”

“男の人って、優しさを隠そうとするでしょう、強がって… ジョンも、音楽や人生すべてに突っ張ってた。でも、一緒になって、いろいろあって、10年たった。ふたりの間に、何とも言えない味が出てきたの… ジョンは自分に素直になった、ショーンも成長した。3人の、すてきな時間でした。この歌の優しさはそうして、できたんです”

ジョンは “大きな音楽にして、次のアルバムに入れよう。サルベーション アーミー(救世軍)の楽隊みたいに、ラッパやいろんな楽器を使ってさ” そして、いつものように夢を語った。“結婚式で、たくさんの人に歌ってもらいたいんだ”

僕と一緒に歳(とし)をかさねよう
ひとつの木から伸びるふたつの枝のように
沈む夕日に向き合おう
一日が終わるときには

“ジョンが、私とのことを、一本の木の二つの枝だって思ってた。それがとってもうれしい”

仲睦まじい男女の比喩に、白楽天の漢詩“長恨歌”の一節、“連理の枝” がある。
違う根から生えた木の枝が、何故かつながっている様子を言うが、「Grow Old With Me」は、この“連理の枝”にも通じるものではないだろうか。























Grow Old With Me  Written by John Lennon

Grow old along with me. The best is yet to be.
When our time has come, We will be as one.
God bless our love. God bless our love.

Grow old along with me. Two branches of one tree.
Face the setting sun, When the day is done
God bless our love. God bless our love.

Spending our lives together Man and wife together
World without end. World without end.

Grow old along with me. Whatever fate decrees,
We will see it through, For our love is true.
God bless our love. God bless our love.






ジョンとヨーコの物語は今も続いている…








0 件のコメント:

コメントを投稿