日本マドンナの公式ホームページには現在、以下のように書かれている。
３月２４日、４月２４日のライブにて日本マドンナは解散することになりました。最後まで宜しくお願いします。
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パンクが一過性の刹那的なものであるならば、パンクという言葉に不器用なくらい忠実であった彼女たちは、まさに解散を目指して怒涛の快進撃を続けたのだ とも言え、それはそれで、潔よすぎる結末とも言える。
メンバー チェンジを繰り返しながら、存続していくバンドも多いのだが、日本マドンナは、あんな・まりな・さと子の三名がそろって初めて立ち現われる現象のようなものではなかったのか と思う。だからこそ、メンバー チェンジをしての存続はありえない。
そもそもパンクという言葉は物凄くメンタルなもので、スタイルを指したものではない。
例えば、ほころびだらけの薄汚い格好をすればパンクなのか と言えば、それは勘違いもはなはだしい。そもそも、セックス ピストルズが登場した１９７６年にイギリスの社会が持っていた問題とゼロ年代に突入した日本での問題が同じはずがない。ゼロ年代にはゼロ年代のパンクがあってしかるべきである。
彼女たちもステージを下りれば、ファション センス抜群で あ～やっぱ 東京の女の子は違うな という感想を抱いたことを覚えている。以下は２０１２年の３月のライヴ日記から。
対バンの演奏を見ている時の三人の服装 （ あんなは白のジャケット まりなはライダースにピンクのフリフリ スカート さと子は茶のオーバー コート ） がまた、東京の女の子 という感じで三人とも凄くお洒落で、ロックやってます テイストを散りばめながらも、女の子らしさもちゃんと入っていて、これもまた大阪の泥臭いバンドとのセンスの違いを感じさせた。
ギターのまりなのブログには現在、以下のように書かれている。
2013/3/13
解散+追記
ツイッターで発表されましたが、
日本マドンナは４月２４日のライブをもって解散することになりました。
この日はドラムのさとこの誕生日で
彼女は２０歳になります。
日本マドンナはその日で１０代が一人もいなくなるわけです。
このたびのことを美談にするつもりはないし、
本当に恥ずべきことではあることは承知ですが
自然の筋道といいますか、続けていくことの不自然より、なるべくしてなったという感じがしています。
最後まで日本マドンナと、こそこそ続けているこのブログを何卒よろしくお願いします。
勘違いされそうなので追記しますが、
ここに書いてあることが解散の理由ではないです。
ここに数分で書ききれてしまうほど突発的な簡単な解散でもないということだけ書いておきます。
9:38 午後
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そうだ。２００９年３月、当時高校生のあんな、まりな、さと子の３人で、日本マドンナは結成されたのだった。バンドの草創期の頃は、洒落でなくセーラー服やブレザーで演奏していた。それは、ミドリの後藤まりこが戦略的にセーラー服で演奏していたこととは、本質的に異なる。
日本マドンナ名義のツイッターから公式に発信された情報には、以下のように書かれている。
日本マドンナ @nihonmadonna 3月14日
３月２４日、４月２４日のライブで日本マドンナは解散します。
日本マドンナ @nihonmadonna 3月14日
日本マドンナというバンドな以上こうするしかなかった結果です。三月も四月も爆弾を落とすので宜しく！ 全員ぶっ潰す！！！！！
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このイカロスの失墜を想起させる解散劇。日本マドンナの熱量をもってしても、この眠い国を目覚めさせるには至らなかった と結論付けるのは簡単だ。しかし、この解散劇は今後、長きにわたって、日本ロック史に深い傷跡を残し続けることになるだろう。
現在、確認できるベースとヴォーカルのあんなのブログには現在、以下のように書かれている。
2013年03月16日
真実
昨日解散について書いたのだけど
誤解を招くし、違うなあ と思って消しました。ごめんなさい。
ここに書けるような軽いものでもないです。
ネットは相変わらず画面を突き破って出てきて話せる訳でもないし
説明したからと言って 伝わるかどうかも分からない。
真実は自分の中だ。
ただ変わらないのは
日本マドンナを愛してるし
まりな、さとこも同様だし
聞いてくれた人も同じです。
本当に有り難う。
ライブに来て光景を見て日本マドンナを確かめてくれ
それがあなたの真実になる。
ネットだと真実 が欠ける。
愛を込めて爆弾を投下します！
fuckinpolice at 12:13
現在、ネット上で機能しているのは、さと子のツイッターのみで、ここには現在、以下のように書かれている。
さと子(日本マドンナ) @nm_satoko 3月28日
よろしくです！抱きしめるズ！ RT @tobachangm: 4/24(水) "日本マドンナ企画" この日で日本マドンナ解散。見にきて欲しい。まさかと思ったけど本当に解散。事実、解散。花束をみたいなライブはしません、全力でいきます。よろしくマドンナ！！
さと子(日本マドンナ) @nm_satoko 3月14日
【重要】日本マドンナは4/24のライブを最後に解散することになりました。最後までよろしくお願いします。
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トラウマ テクノバンドのアーバンギャルドの武器は、竹刀だけれども、相当なスキルがあるので、ヒット率が非常に高い。例え竹刀でも、同じ場所を何回も執拗に叩かれると、かなり効いて来る。
ガレージ サーフのキノコホテルは木刀だ。重量感があり、しかも高いスキルで打ち込んでくる。殺傷力を持っているが、一撃必殺というわけではない。
対してパンクバンドの日本マドンナが、抜き身の真剣を振り回しているのは間違いない。ただ、その振り回し方が恐ろしく下手なので、なかなか的確には当たらない。むしろ、当たったら大変なことになるだろう。
今、このブログを書いている現在、残されたライヴはわずかに１本。４月２４日。場所は、日本マドンナにゆかりの深い東京・新宿ｒｅｄ ｃｌｏｔｈ－紅布。ここで開催される彼女たちの自主企画イベントとなっている。
最後の対バンの相手は、ＰＶ 「 バンドやめろ 」 で共演したレーベル メイトの ＴＨＥ 抱きしめるズ、オープニング アクトは名古屋のライヴで意気投合した ファンシー マルコポーロである。
1. バンドやめろ
2. 愛ドル
3. メディアダンス
4. 死ねと言われて安心した
5. オデッセイ・１９８５・ＳＥＸ
6. おまえを墓場にぶち込みたい
7. どうせ血と骨と肉のかたまり
8. これしかないのに
※ ライヴの後、三人にお願いしてサインを入れてもらったものです。この日は満理奈さんのお誕生日直後だったので、皆さん、テンションが高かったです
「オデッセイ・１９８５・SEX」は、ザ スターリンを解散した遠藤ミチロウが挑んだ全く新しい音楽スタイル “ グロテスク ニュー ポップ（Ｇ．Ｎ．Ｐ） ” の第一作に当る。
この曲は “ フィッシュイン スターリン ” の小野昌之、ルースターズの下山淳、四人囃子の岡井大二、他、高橋ゲタ夫、今井智、などスター プレーヤーを擁したＧ．Ｎ．Ｐの自信作で、プログレッシヴ ロックのテイスト、音の厚みや打ち込みの計算なども含め、非常に完成度の高い作品であった。
これをスリー ピースの日本マドンナがやるのは難しいのではないかと思ったが、実際、ミチロウ自身が 「 オデッセイ・２００５・ＳＥＸ 」 という形で、ギター２本とドラムで演奏しており、さらに現在では、アコースティック ギター一本だけでも唄っている （ ミチロウが福島に慰問に行った時、集まったおじいいちゃん、おばあちゃんに一番ウケたのが、この曲だったという（ 爆 ） ） わけで、あんな自身、アレンジ次第で可能だと判断したのだろう。
また、シングル 「 オデッセイ・１９８５・ＳＥＸ 」 のＢ面 「 ＯＮＹＡＮ２・１９８５・ＳＥＸ 」では 、錦城カオルのヴォーカルをフィーチャーしており、女性口調の歌詞とともに、フィーメール ヴァージョンの可能性も提示されていたのだ。
いわし亭自身は、このフィーメール ヴァージョンにそれほどの思い入れはなかったが、２１世紀型のパンク バンド 日本マドンナが出現し、四半世紀以上が過ぎた今、このヴァージョンの完成形を聴けたのは、嬉しい誤算であった。
（日本マドンナ 関連コンテンツ）
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